目黒のタルトを食べる

晴天の目黒。風はやや強く、フィンガーレス手袋をしていても、ポケットに手を入れたくなるほどだった。
開店10分ほど前に着いたぼくたちは、ガラス越しに見えるショーケースのその中の、かわいいタルトたちを見つめる。「プリンセスタルト – Princess Tart 目黒」を教えてくれたのは、ぼくの大切な人だ。いつもありがとう。
レモンタルトが看板メニューだが、今は「イチゴフェア」で、いつもよりイチゴをつかったタルトが多いらしい。2分ほど悩んで、イチゴのタルトに決めた。商品名や具材の詳細を覚えていないあたり、我ながらタルト初心者である。
1時間半ほど過ごして、目黒の街をちょっとだけ歩く。バス停を見た瞬間に「ミニマル写真が撮れる!」と思い立ち、わざわざ引き返して写真を撮った。写真好きと一緒に歩いていると、3歩あるいて4歩下がることがあるので注意してほしい。


目黒川。たしかに桜が咲いたらきれいそうだが…。川それ自体は濁っている。川の色を変えているのはぼくたち人間かもしれない。でも青空がある限りごまかせてしまう。それから、目黒川沿いは、歩道が整備されているわけではなかった。だから、のんきに歩くというよりも、ランナーとかクルマとかに注意しながら歩く必要がありそう。

ほどなくして、犬の飼い主たちが談笑する声が聞こえてきた。カフェ「TONER」。タイムカプセルの中というべきか、秘密基地というべきか。大人も子どもも心がくすぐられる店内が良い感じ。
店員さんが会計を確定した後で、レジ脇に置いてあったステッカーが目に入る。「これは売り物ですか?」と聞くと、150円で買うことができた。おしゃれでまぶしい。きゃりーぱみゅぱみゅ世代のぼくにはぴったりだ。

陽が傾くその前に、特急列車で地元に戻った。今は一人、スタバの窓際の席で肩をすぼめながら文章を打っている。ポメラのふたを閉じたら、今日が終わってしまう…。でも、ヒトから「名残惜しさ」を取ってしまったら、生きがいを感じることさえないだろう。つまり、人生は名残惜しさで満たした方がいいのである。









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